2020-01-01から1年間の記事一覧

今は昔#37 「Jikows今つれづれ・・・」 中津さんそん

年を取るともの覚えが悪くなるというけど 俺の体はいったいどうなってんだ!。老体の調子が悪くなる程度の 並の悪化ではない。孫娘に教えられたドライブを10分経ったら もう思い出せない。これが一回だけのミスではない。三回五回と同じことを繰り返すと さ…

今昔#36  「Jikowつれづれ語り(捨猫物語)」5800字  中津さんそん

つれづれ 現在私は大阪西成に長くリバークを続けておりますが 全国どこに行っても ニュースとかワイドショウの時間になると 渋谷駅前のスクランブル交差点がテレビには映し出されます。駅前はガキの頃の俺の<ヨタっていた処です。東横百貨店は東急となって…

今は昔 【補遺】  中津さんそん

2020年4月18日に ブログ「今は昔」を#1「西田幾多郎 善の研究」からスタートさせました。 書けたことは 実際の事件の所謂(万分の一)にも当たらないものでしょう。。青春の旅日誌みたいな想いであり私としては【自分探し・青春の総括】みたいな気負いもあ…

今は昔#35 「人生意気に感んず・・・」 中津さんそん

(はじめに) 生きてる限り 人間は『自分を求めて』旅を続けるでしょう。 なのに 私はブログ「今は昔」を#35をもってピリウドを打ちます。人生半ばにして旅は終了しているのですか? いや違います。82歳の若者ですが、現在は旅の途上にあります。。 実はブロ…

今は昔#34 「最後は やっぱりお金のこと」 中津さんそん

」 (初めに) 。82歳の今 放浪時代を思ふ 若者を旅に駆り立てるのは青春の狂気でしょうか?それとも単なるロマン? ヨーロッパの貴族の子弟は 家庭教師付きで自家用馬車の大陸周遊の旅を時間をかけてやるそうですが 何とも優雅な話で学習にもいろいろありま…

今は昔#33 『自分探しは 今のところは一応終了』 中津さんそん

今は昔#33 『自分探しは終わった、最後まで自分らしく生きたい」 (はじめに) 職場を辞め 無収入となりましたが 私の環境は何も変わりません。平常心そのものです。嫌な表現ですけど「まあ良しとするか」。 図書館に行き 浪速クラブで芝居を観て 飲み屋…

今は昔#32 「私は変わった」のではない。「やっと抜けたのだ」 中津さんそん

。 (はじめに) 【自分探し】に旅に出たはずです。.渋谷駅から東横線で横浜に向かったのも、つい先だってのことに思えます。いまさら六甲山で【ものを考える】時間を持てたとは・・・。自分でも何年振りかと頭を捻ります。エっ 私はもう青年ではない。四十…

今は昔#31 「人間関係は苦手 子供の時から嫌いじゃ…」 中津さんそん

(はじめに) 保養所で働く者は例外なく住み込みで勤務しています。江戸期の金持ちが持っていました寮と称する別荘みたいなものでしょう。管理人は保安維持が仕事です。たまにやって来る主人の食 事は料理屋からの出前か、自家の料理人を連れて来るかです。…

今は昔#30 『自分を考える余裕が出来た・・・』

(はじめに) 六甲山は素晴らしい。あのタカラズカ文化もこんな六甲のseinが基盤にあっての話なのか、と納得します。 一介の住み込み職人に与えられる居室なんてたかが知れておりますが 青年には「これで十分」。調理人の資格で就職しているのです。「この一…

今は昔#29 「板場の自惚れなんて いい加減にしてや・・・」

(はじめに) 青年は 西成に立ち寄らずに憧れの神戸に向かいました、 六甲山です。板場は 鉄鋼会社の保険組合保養所でした。この山には 似たような保養所がゴマンと存在しています。各れも瀟洒なつくりは所有者の人柄が知れて嬉しくなります。青年が世話にな…

今は昔#28 「板場には 酒とオンナとギャンブルはつきものです・・・」 中津さんそん

(はじめに) 青年の時代、今から40年ほど以前までは板場は男の聖域でした。女性の日本料理職人は存在していなかったのです。 青年は夜逃げをしてきた落第生であるのに 誰も己の身元を知らないのをいいことにして いっぱしの板前面をしてのレビューです。厚か…

今は昔#27 「包丁一本 晒に巻いて・・・」 中津さんそん

(はじめに) 【美味い】から給食は存在してるのです。【不味い】給食などもともとありません。 学校給食にしろ社員食堂にしろ 食事が保障されているとしたら嬉しいことです。学童の私なら 給食があるだけで毎日登校する元気があるというものです。 社員食堂…

今は昔#26 【食は給食にあり・・・」 中津さんそん

(はじめに) 七十年も昔の話になりますが 我々の給食はコッペパン一個の給食でした。ジャムも牛乳もない。副食オカズの類なんてある筈ない。あの評判の脱脂ミルクさえ無かった創生混乱期でした。いまだにクラス会などでは「俺の足が短いのは脱脂ミルクが飲…

i今は昔#25 「俺の人生決まった 此れで行く・・・」 中津さんそん

(はじめに) 西成に帰りました。 相も変わらず天王寺図書館通いです。神戸を周り伊豆を歩いて 思いは【俺には日常生活の常識が欠落している】。と確っきりとは言葉には出せないシコリです。。不定愁訴 結局酒ばかり。俺と言う奴は本当に「何や・・お前は?…

今は昔#24 「伊豆は文学の里ですか」 中津さんそん

(はじめに) 『誰それが来ていた・・・』なんて 芸能人の名を挙げて女子衆は好くお喋りに花を咲かせています。 天城湯ヶ島は 滝あり牧場ありトンネルあり等々と景勝史跡には事欠かない観光地です。青年が世話になった温泉村は先祖代々の温泉旅館を守ってい…

今は昔#23 「伊豆天城湯ヶ島温泉郷・・・」 中津さんそん

(はじめに) 十五歳の時 友と伊豆半島の無銭旅行を計画しました。無論頭の中は例の「伊豆の踊子」にあやかったものでした。私の家庭の事情で中止となりましたが、。今に至るも青春中断の無念が強く残っているのです。 そんな思いが青年を伊豆に追い向けたの…

今は昔#22 「旅は業界紙記者です」  中津さんそん

(はじめに) 西成に帰って 天王寺図書館とホルモンうどんと泡盛の日常をやっているのが私には一番落ち着きます。 今度の旅は業界紙記者です。自分でも「まさか・・・」と思える職です。もし東京でならば絶対にありえない話です。 でも新聞記者だなんて格好…

今は昔#21 「西成に帰るしかないか・・・」 中津さんそん

今は昔#21 「西成に帰るしかないか・・・」 (はじめに) 私には夜職は本質的に無理です。でも女色と脂粉の職場は憧れの星です。チョットやソットでは手は引けません。なにせ人一倍好きな若い男です。次はウイスキー屋の紹介でした。大阪ビル街に近いかな…

今は昔#20 「十三のネエちゃん・・」  中津さんそん

(はじめに) 十三は新宿と同じく歓楽街です。歓楽街ではありますが 彼我は全く違いました。若者は この仕事がスッカリ気に入りました。何故って? それがタダ酒です卑しい話です。タダ酒が原因だなんて全くやり切れんほど嫌になります 。クラブでの接待はど…

今は昔#19 「西成はベースキャンプに過ぎないのに また戻りました・・・」 中津さんそん

今は昔#19 「西成はbase campに過ぎないのに まるで仮想故郷みたい・・」中津sさんそん 。 (はじめに) 昨今のコロナと熱中症には参りました。「俺も老いさらばえたモンダ・・・」 嘆息も出ない 涙も出ない 酒を飲む気にもなれない。男なんて若い内だけ…

今は昔#18 「西成源氏つれづれ・・・」 中津さんそん

(はじめに) こんなことを思ったりしていました。 紫式部は【韓信の股くぐり】読んで感激したかな ? 生意気な少女だったのかなー? それとも、ナンテ・・・ いろいろ想像するのは 結構楽しいものです。自分自身をホンニ気楽な奴だと自分で軽笑してしまいま…

今は昔#17 「西成 日々是好日・・・」 中津さんそん

(はじめに) 西成に戻ってまいりました。今の私には西成にしか戻る処は無いのです。故郷も居住地もある筈なのに・・。 ただ本を無性に読みたいという理由だけにです。本と言っても その本自体どんな本を読みたいのか大人の自分がそれを知らないのです。要す…

今は昔#16 「東京は東京 あそこはあそこ 俺は俺】 中津さんそん

(はじめに) 安定した日常は良いものです。ギャンブルをやらない青年には 半月の賃金勘定の度に金は残っていきます。立ち呑み酒場の出費なんて知れたもんです。 青年は 仲間内が集まる酒場を外れる夜が気が付かないうちに増えているのです。実は己専用の<…

今は昔#15 「自立もしてないくせに・・・」 中津さんそん

今は昔#15 「自立してない癖に・・・」 (はじめに) 俺は本当に臆病者ですワ。、青年は自分でもつくづく情けなくなります。 こんな時にはガサガサせずに冬眠することです。青年の知恵です。と言っても 臆病者の後ろめたさは隠せませんが・・。.コウベに…

今は昔#14 「やはり格好かナ?・・・」 中津さんそん

(はじめに) 神戸は私には全てが格好良すぎます。。コンナところでガキ時代をやったら さぞや写真写りの良い少年になるだろうと思います。第一にタカラズカの存在です。 あの存在が神経に障ります。新宿で他称不良少年をやっていた日から何とも不可思議な難…

今は昔#13 「青年はミナト神戸を逍遥します」 中津さんそん

(はじめに) 沖仲仕の賃金は世間的にはかなり高いものです。ですから節約に専念して名所旧跡の観光も出来ないことはありません。ですがbackpacherの真似をするようなイケメン若者に出会うことはまずありません。多く消費の先は 酒とバクチと夜の接待です。…

今は昔#12 「京子ちゃんの綱渡り」 中津さんそん

(はじめに) 京子ちゃんとは南京虫のことです。南京虫は平成令和では絶滅危惧種になっているのか とんと馴染みが少なくなっております。蚤・虱と比較するなら彼の吸血鬼ぶりはエゲツナイ限りです。貪欲な奴です。可愛げが無い。ですけど 女性名詞らしいので…

今は昔#11 「青年はミナト神戸に着きました」 中津さんそん

(はじめに) 死に目に会っても 情けなくなるほど青年はノーテンキです。本当に真剣に<生きる>ことを考えてんだろうか? どうもそんな真面目青年ではないようです。根っからの不良少年なのでしょう、第一育ちが良くない。 釜ヶ崎の自由解放の空気に触れて …

今は昔#10 「人足 ダム工事に死す・・」 中津さんそん

( はじめに) 夜勤仕事のトラックに乗りました。尼崎の製鉄所です。やけに単価がいい。 チョット危険かもしれない。何時ものことです。 現場は広大な敷地内の廃工場でした。 場違いの感じです。我々人足に専門知識は無理です。こんな妙チクリンな手配は度々…

今は昔#9 [釜ヶ崎 心安らぎます・・」 中津さんそん

(はじめに) 先日 何年ぶりかで釜を訪れました。街路の筋目に変わりはありません。ですけど 街の建物も呑み屋もめし屋も見当をつけるの面倒になるほどに変っているのは当然としても 人々の身だしなみが御清潔なのには一驚です。全然汗の臭いがしないのです…