2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今は昔#33 『自分探しは 今のところは一応終了』 中津さんそん

今は昔#33 『自分探しは終わった、最後まで自分らしく生きたい」 (はじめに) 職場を辞め 無収入となりましたが 私の環境は何も変わりません。平常心そのものです。嫌な表現ですけど「まあ良しとするか」。 図書館に行き 浪速クラブで芝居を観て 飲み屋…

今は昔#32 「私は変わった」のではない。「やっと抜けたのだ」 中津さんそん

。 (はじめに) 【自分探し】に旅に出たはずです。.渋谷駅から東横線で横浜に向かったのも、つい先だってのことに思えます。いまさら六甲山で【ものを考える】時間を持てたとは・・・。自分でも何年振りかと頭を捻ります。エっ 私はもう青年ではない。四十…

今は昔#31 「人間関係は苦手 子供の時から嫌いじゃ…」 中津さんそん

(はじめに) 保養所で働く者は例外なく住み込みで勤務しています。江戸期の金持ちが持っていました寮と称する別荘みたいなものでしょう。管理人は保安維持が仕事です。たまにやって来る主人の食 事は料理屋からの出前か、自家の料理人を連れて来るかです。…

今は昔#30 『自分を考える余裕が出来た・・・』

(はじめに) 六甲山は素晴らしい。あのタカラズカ文化もこんな六甲のseinが基盤にあっての話なのか、と納得します。 一介の住み込み職人に与えられる居室なんてたかが知れておりますが 青年には「これで十分」。調理人の資格で就職しているのです。「この一…

今は昔#29 「板場の自惚れなんて いい加減にしてや・・・」

(はじめに) 青年は 西成に立ち寄らずに憧れの神戸に向かいました、 六甲山です。板場は 鉄鋼会社の保険組合保養所でした。この山には 似たような保養所がゴマンと存在しています。各れも瀟洒なつくりは所有者の人柄が知れて嬉しくなります。青年が世話にな…