2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今は昔#28 「板場には 酒とオンナとギャンブルはつきものです・・・」 中津さんそん

(はじめに) 青年の時代、今から40年ほど以前までは板場は男の聖域でした。女性の日本料理職人は存在していなかったのです。 青年は夜逃げをしてきた落第生であるのに 誰も己の身元を知らないのをいいことにして いっぱしの板前面をしてのレビューです。厚か…

今は昔#27 「包丁一本 晒に巻いて・・・」 中津さんそん

(はじめに) 【美味い】から給食は存在してるのです。【不味い】給食などもともとありません。 学校給食にしろ社員食堂にしろ 食事が保障されているとしたら嬉しいことです。学童の私なら 給食があるだけで毎日登校する元気があるというものです。 社員食堂…

今は昔#26 【食は給食にあり・・・」 中津さんそん

(はじめに) 七十年も昔の話になりますが 我々の給食はコッペパン一個の給食でした。ジャムも牛乳もない。副食オカズの類なんてある筈ない。あの評判の脱脂ミルクさえ無かった創生混乱期でした。いまだにクラス会などでは「俺の足が短いのは脱脂ミルクが飲…

i今は昔#25 「俺の人生決まった 此れで行く・・・」 中津さんそん

(はじめに) 西成に帰りました。 相も変わらず天王寺図書館通いです。神戸を周り伊豆を歩いて 思いは【俺には日常生活の常識が欠落している】。と確っきりとは言葉には出せないシコリです。。不定愁訴 結局酒ばかり。俺と言う奴は本当に「何や・・お前は?…

今は昔#24 「伊豆は文学の里ですか」 中津さんそん

(はじめに) 『誰それが来ていた・・・』なんて 芸能人の名を挙げて女子衆は好くお喋りに花を咲かせています。 天城湯ヶ島は 滝あり牧場ありトンネルあり等々と景勝史跡には事欠かない観光地です。青年が世話になった温泉村は先祖代々の温泉旅館を守ってい…

今は昔#23 「伊豆天城湯ヶ島温泉郷・・・」 中津さんそん

(はじめに) 十五歳の時 友と伊豆半島の無銭旅行を計画しました。無論頭の中は例の「伊豆の踊子」にあやかったものでした。私の家庭の事情で中止となりましたが、。今に至るも青春中断の無念が強く残っているのです。 そんな思いが青年を伊豆に追い向けたの…