酒と山と児童少年少女物語

今は昔#19 「西成はベースキャンプに過ぎないのに また戻りました・・・」 中津さんそん

今は昔#19 「西成はbase campに過ぎないのに まるで仮想故郷みたい・・」中津sさんそん 。 (はじめに) 昨今のコロナと熱中症には参りました。「俺も老いさらばえたモンダ・・・」 嘆息も出ない 涙も出ない 酒を飲む気にもなれない。男なんて若い内だけ…

今は昔#16 「東京は東京 あそこはあそこ 俺は俺】 中津さんそん

(はじめに) 安定した日常は良いものです。ギャンブルをやらない青年には 半月の賃金勘定の度に金は残っていきます。立ち呑み酒場の出費なんて知れたもんです。 青年は 仲間内が集まる酒場を外れる夜が気が付かないうちに増えているのです。実は己専用の<…

今は昔#15 「自立もしてないくせに・・・」 中津さんそん

今は昔#15 「自立してない癖に・・・」 (はじめに) 俺は本当に臆病者ですワ。、青年は自分でもつくづく情けなくなります。 こんな時にはガサガサせずに冬眠することです。青年の知恵です。と言っても 臆病者の後ろめたさは隠せませんが・・。.コウベに…

今は昔#13 「青年はミナト神戸を逍遥します」 中津さんそん

(はじめに) 沖仲仕の賃金は世間的にはかなり高いものです。ですから節約に専念して名所旧跡の観光も出来ないことはありません。ですがbackpacherの真似をするようなイケメン若者に出会うことはまずありません。多く消費の先は 酒とバクチと夜の接待です。…

今は昔#12 「京子ちゃんの綱渡り」 中津さんそん

(はじめに) 京子ちゃんとは南京虫のことです。南京虫は平成令和では絶滅危惧種になっているのか とんと馴染みが少なくなっております。蚤・虱と比較するなら彼の吸血鬼ぶりはエゲツナイ限りです。貪欲な奴です。可愛げが無い。ですけど 女性名詞らしいので…

今は昔#11 「青年はミナト神戸に着きました」 中津さんそん

(はじめに) 死に目に会っても 情けなくなるほど青年はノーテンキです。本当に真剣に<生きる>ことを考えてんだろうか? どうもそんな真面目青年ではないようです。根っからの不良少年なのでしょう、第一育ちが良くない。 釜ヶ崎の自由解放の空気に触れて …

今は昔#9 [釜ヶ崎 心安らぎます・・」 中津さんそん

(はじめに) 先日 何年ぶりかで釜を訪れました。街路の筋目に変わりはありません。ですけど 街の建物も呑み屋もめし屋も見当をつけるの面倒になるほどに変っているのは当然としても 人々の身だしなみが御清潔なのには一驚です。全然汗の臭いがしないのです…

今は昔#8 「釜ヶ崎 座って半畳 寝て一畳」 中津さんそん。

「働いて 食って 寝る、これぞ人間。」。「働かざる者,食うべからず」なんて言った偉い人がいましたっけ・・。 (はじめに) 西成労働者の家持は皆無です。殆どの労働者は釜ヶ崎に巣くっている日雇いです。いわば”流れ者”です。世間は、この人たちを「勝手…

今は昔#7 「釜ヶ崎 よっしゃ。 ここをベース・キャンプとする。」 中津さんそん。

今は昔#7 「釜ヶ崎、よっしゃ ここをベース・キャンプとする」 中津さんそん (はしがき) ここの匂いが性に合っていました。兎にも角にも 人間たちの破天荒の明るさがいい。各々なにがしかの事情を背負った人たちでしょうが 働いて飲んで食って寝ている分…

今は昔#6 「西成釜ヶ崎って こんな街・・・」 中津さんそん

今週のお題「好きなお店」 (はじめに) 新今宮駅を降りて向かい側の釜の街に入りました。真夏の大道りは まるで映画撮影のセットみたいに人工的です。 翌日五時に起きて仕事を求めました。国道26号線に沿って細長く広がる霞町の広場にトラックやバスが日雇…

孫への遺書 十番「家出」(5600字) 中津さんそん

(梗概) 太平洋戦争敗北間もない東京エビス駅前広場です。 。 駅を降りて左手には十畳一間のバラックが奥の方まで密集しています。少年の家族三人もここに住んでいるのです。。 少年は小五、剛と名乗ります。。父親はトラック野郎で母親は隣駅の東横デパー…

孫への遺書 六番「母を尋ねて三千里」(3600字) 中津さんそん

孫への遺書 六番『母を尋ねて三千里」(3700字) (梗概) キョウダイ三人の五人家族です。 母は幼稚園の男子を水泳教室に連れて行ったのですが 帰りが遅くなりました.帰って来ません。 留守番の小六の女子は 普通ではありえないパニックを起こしており…

孫への遺書 五番「大陸孤児」(酒と山と児童少年少女小説)中津さんそん

孫への遺書 五番「大陸孤児」(6600字) (梗概) 満州国が消滅してから かれこれ80年がたちます。 満州国とは 中国大陸の東北部に 1932年日本が主導して建国した”訳あり”国家でおんな実は日本陸軍の傀儡政権でした。 日本本土からも二百万人が移…

私の終活-令和の大晦日は美味い酒でした

正月 夕の八時には爆睡しました。ために テレビの国民的番組をスル-してしまいました。来年に向けて幸先の良いスタ-トとなりました 会は家族食事会で大盛り上がりでした。 七十年来の友の賀状に曰く-富士の「毎度御じゃまします~」は チョットしんどい様…