jikowsつれづれ#90 「さてと・・・・」 中津さんそん

東京から旅に出て60年。 人生50年とするなら、とっくの昔に逝ってしまっている筈だ。 友恵吉は21歳で逝ってしまった。 当然、俺の神経には、<弔い旅>の気持ちも

遭った。    そうだ、あの時には身も心も神経も、根性さえも真剣そのものであったナ。第一 若さがあった。「若さ」は「バカさ」に通じるとしても、若いはやっぱり

良いもんだ、「怖いもの知らず」に容易になるからな。

 当座は<時間の冷酷さ>なんてもん神経に触れる人間能力なんて俺には微塵もなかったもん。

 東京にバックするかと思った時には、なんと70才になっていた。 初めて悪寒が走ったっけ。

 手遅れ とは感じなかったし 落ち込みもしなかった のは俺の馬鹿さ加減を言うより JIKOWの真当の実力だと言ってもらいたいよな,神様。

  あの時は勉強したなう。 周五郎を読みふけって江戸学に入学したような喜び感

も硬くなったし、しかし 長年の夢であった「ドイツ語習得」はならなかったけれども

まあイイカ・・・、まだ先があるかも知れんし・・・・・。

 人生 至る処青山あり。 『自分探し」を抜いた俺の人生は これからです。

                        中津さんそん