孫が顔をだした。 何か月ぶりであろう?
「あれ困ったぜーーー。 何んもおやつらしき食い物は全然ありません
さてと どうするか?
エーーと、ああ 爺の 酒のつまみの餘りがあるけどな? どうする?」
「じぃじ、気つかわんといいからーーーー」。 この子はいつも優しいやつだ!
一口入れて、素っ頓狂な声をあげた。 大人ぶる15歳にしてはストレートな驚きなので
老人の方が寧ろ感動であったのが正直なところでした。
「これ 卵の味がする。 美味しい。」
<思うに 少年は だし巻きはたまご料理であることを知らなかったようです。>
「卵で作っただし巻きってメッチャに美味しいんだね」
(そう 料理はシンプルがよろしい) 老人は感動のあまり その夜は酒を飲みすぎました。
中津さんそん