Jikows漫画つれづれ#87 「だし巻き(その4)」

  孫が顔をだした。 何か月ぶりであろう?

「あれ困ったぜーーー。  何んもおやつらしき食い物は全然ありません

さてと どうするか?

エーーと、ああ 爺の 酒のつまみの餘りがあるけどな? どうする?」

 「じぃじ、気つかわんといいからーーーー」。  この子はいつも優しいやつだ!

一口入れて、素っ頓狂な声をあげた。 大人ぶる15歳にしてはストレートな驚きなので

老人の方が寧ろ感動であったのが正直なところでした。

「これ 卵の味がする。  美味しい。」

<思うに 少年は だし巻きはたまご料理であることを知らなかったようです。>

「卵で作っただし巻きってメッチャに美味しいんだね」

 

(そう 料理はシンプルがよろしい)  老人は感動のあまり その夜は酒を飲みすぎました。

                   中津さんそん