今昔56 Jikowsつれづれ『爺が孫娘に語る料理教室」 中津さんそん

ホーレン草炒め

じじは 貴方のお母さんの結婚準備に、二人で料理の勉強をしました。貴方とも料理練習したいのですがじじには体力も時間もありません。残念です。悔しいです。

せめてもの爺の気持ちです。料理の基礎練習と思えることを書き留めておきますので、もし気が向けば参考にしてください。

白菜でも構いませんけど、調味料は塩だけでスタートしますので、爺の好きなホーレン草にさせて下さい。

  • 野菜売り場で売っています<ホーレン草>の束は、一人分で食べても構いませんが、大体は2-3人程度と目安をつけていいでしょう。これを適当に切ってジャブジャブです。切った野菜をよりキレイにする心づもりで水に長い時間つけておいてはいけません。切り口から養分が逃げてしまいます。
  • 先ず「油炒め」と行きましょう。油の見当は一食につき大スプーン一杯位でオーケーです。ですからホーレン草一束は大スプーン二杯となるのです。野菜類の油炒めは、油少な目でやってください。「ありゃ油が少ない、焦げるわ!」と思った時は水をパラパラっと振ってください。「炒めもの」だからと油なんかを差し入れたらアウトです。ここは油炒めでも水です。これは、次の「ホーレン草の水炒め」につながる処ですから確っかり頭にいれておいてください。
  • 味付けは「塩」です。私たち日本人には、サシスセソと五つの基本調味料があります。砂糖、塩、酢,醤油,味噌です。ですけど、太古の昔から存在していた「塩」以外は贅沢品です。おっと、これは言い過ぎです。本当は、ご先祖様の知恵の所産でしょう。そう、日本文化なのです。だから「料理は文化なり」と格好付けたいのですが、爺のガラじゃないか・・・。肝心の塩の分量です。個人の食事、家族の食事と数が限定されている場合は、ひとまず「一人前、指三本」と頭に入れてください。指三本とは、親指、人差し指、中指三本でつまんだ分量です。ですからホーレン草一束は、三本指2-3回ということに為りますが、これは私の感性には多すぎます。一回,二回と入れて、必ず味見をします。調味は一度で決めるような名人芸は止めましょう。二回、三回と頭を捻って料理を楽しむことです。サシスセソは味付け作業の調味料順番という巷説もありますが気にすることはありません。料理の味付けは、最初自分なりの不調和をやらかすことです。俗に塩振り三年と言いますが、自分のメジャーを持てたらオーケーです。世界には、八百五万。の調味料が存在します。楽しさにエンドはありません。(3)「炒め物」は油炒めだけが炒め物ではありません。酒炒め、牛乳炒め、に水炒めと何でもござれです・「水炒め」を勧めます。水を足くるぶしの感覚に張ります。当然、塩は多めとなります。
  • 専門的には『煮浸しnibitasi]といいます。安くて、お手軽、しかもバリエーションは無限です。どうしてどうして、とっても奥深い惣菜です。
  • 例えば、白菜と薄上げを千六本に刻み、油少々に日本酒ジャボジャボで炒めますそのまま一晩、鍋に留めておけば美味間違いありません。。

つれづれ続けます。